私は今年自分でWEBサービスを企画し設計しリリースすることができました。
ずっとWEBサイトの作成をやっていていつかは自分のサービスをリリースしたいと思っていてずっと良いサービスはないかと模索していました。
WEBサービスはどのように作るのか、どのように周知するのか、どのようにマネタイズするのかなど個人で作ってお金を稼ぐのまでにはいくつもの高い壁があります。
私が実際に作ってみて感じたことをまとめることで、少しでもこれからWEBサービスを作成する人の手助けになれば幸いです。
WEBサービスリリースの流れ
まずはWEBサービスをリリースするまでの大まかな流れをご紹介します。
- 1.アイディアを出す
- 2.そのアイディアがまだ世の中にないのか、ないとしたら理由があるのかを検証する
- 3.そのアイディアが実現可能か検証する(自分でできる範囲はどこまでか、どのくらいの予算で外注に頼めるのか)
- 4.ディレクトリ構成を考える
- 5.大まかなワイヤー(設計図)を作成する
- 6.デザインを作成する
- 7.プロトタイプにおこしてみる
- 8.知り合いに使い勝手を聞いて改良点などを掘り起こす
- 9.ディレクトリ構成やデザインを修正してプロトタイプを再構築する
- 10.要件定義をまとめる
- 11.コーディングをする
- 12.テストアップをしてデバックをする
- 13.修正して本アップをする
次に一つ一つの工程をもう少し詳しくご紹介します。
アイディアを出す
急には良いアイディアは出ないので日頃からアンテナを貼り常に新しいアイディアがないかを探し続けメモをとる習慣をつけたり、FindWEBなどの新サービス紹介サイトを見て他のアイディアを参考にしたりします。
日頃からのアンテナで心がけることは、困っていることを改善するような案や、すでにあるものをもっとこうした方が良いなどの案や、何かと何かの組み合わせを考えたりすると良いと思います。
そのアイディアがまだ世の中にないのか、ないとしたら理由があるのかを検証する
世の中の多くの人が常にアイディアを探している状況なのに思いついたアイディアが世の中に存在しないのには理由がある場合があります。
そもそもそんなに需要がない、マネタイズができない、やってみたが実現不可能だったなど様々な理由を想定して自分の考えたサービスがどれかの条件に当てはまってしまったらアイディアを考えなおす必要があります。
世の中に必要とされないサービスを作ってもの誰も利用しないし時間とお金の無駄になってしまうからです。
ちなみに一定のユーザー数が見込まれることが予想されるのであればマネタイズの部分は後から考えても良いです。
なぜかというと集客できるサービスは広告収入を含めマネタイズの色々な可能性を秘めているからです。
ディレクトリ構成を考える
アイディアが決まったら最初にやることはエクセルなどでWEBサービスがどのようなページ構成になるのかを作成することです。
こちらはWEBプロデューサーやWEBディレクターがやるような仕事で専門的な知識や経験が必要になってきます。
特にシステムを使うようなサービスの場合ディレクトリ構成が複雑になり良い高度な知識や経験が必要になるので経験のない方はこの部分から外注に作成してもらう必要があります。
大まかなワイヤー(設計図)を作成する
ディレクトリ構成が決まったら大まかなワイヤーを作成します。
頭の中で実際にページ遷移する様子を想像して、実際のページにどのような要素が入るのかを書き出して行きます。
全てのページのワイヤーがあるとデザインをする人がやりやすくスムーズに進行できます。
デザインを作成する
ワイヤーを基に1ページごとのデザインを作成します。
この時点でスマホも意識してレスポンシブになるようなデザインにした方がコーディングの工数も減り後々の管理もしやすくなります。
同じようなページでも省略せずに全ページ作成することをオススメします。
プロトタイプにおこしてみる
WEBサービスの場合、システム的な要素が含まれる場合が多いので実際の動きを把握してからコーディングに入った方が出し戻しが少なく済みます。
JPG画像を貼ってボタン部分にリンクを貼るとページ遷移するような無料のサービス(プロットなど)がありますのでそちらを利用すると良いです。
知り合いに使い勝手を聞いて改良点などを掘り起こす
プロトタイプにおこしてから自分だけで納得してしまうと先入観や思い込みで判断してしまう可能性もありますので必ず第三者の意見も聞いて改良を重ねましょう。
コーディングしてからの大幅な修正は工数や費用の大幅な増加に繋がりますのでこの時点で内容を詰めてしまうことをオススメします。
ディレクトリ構成やデザインを修正してプロトタイプを再構築する
プロトタイプで使い勝手の面や機能面での修正点が見つかったらディレクトリ構成やデザイン部分の修正に入ります。
修正したらまたプロトタイプを構築し検証することを繰り返し理想的なサービスに近づけます。
要件定義をまとめる
コーディングに入る前にシステム的な要件定義を作成します。
デザインを見ればわかるというものもありますが丁寧に作成してあげるとエンジニアが迷わず作業できます。
例えば下記のようなものです。
・一覧の数を何個にするのか
・外部リンクはどこに飛ぶのか
・カテゴリは何になるのか
コーディングをする
要件定義をまとめたらいよいよコーディングの作業となります。
大掛かりなものだと費用も工数もかなりかかりますので外注の場合は事前に見積もりをとってからどこの外注にするのかを選定する必要があります。
事前にどのフレームワークや言語を使って欲しいなどがあればそれに適した人材や制作会社を選ばなければなりません。
またシステム要件があるものだとフロントエンドとバックエンドを別々に作成してから合体する場合もあります。
エンジニアとこまめに連絡をとりその都度疑問点を解決して後から大幅な修正が発生しないようにします。
テストアップをしてデバックをする
コーディングが終わったら事前に用意しておくテスト環境にアップして中身の確認となります。
全ての起こりうる行動パターンを想定して不具合がないかを検証しなければなりません。
特に会員サービスや課金モデルなどはセキュリティ面で問題ないかを念入りに検証しなければなりません。
修正して本アップをする
修正とデバックを繰り返し問題がなくなったら、いよいよ本番アップとなります。